情報を予防する時代
羽田空港で一般旅客機と海保の航空機が激突し火災が発生しました。一般旅客機の方は乗務員の迅速な対応もあり全員無事とのことでしたが、海保機の方は死者が出るなど痛ましい事件となりました。
この海保機は昨日発生した能登半島大地震への支援の帰りだったらしく、なんとも気の毒で悲しい気持ちになります。ご冥福をお祈りします。
新年早々立て続けに大きな事件が起きたことを受け、X上ではとても暗い気持ちになってしまっている方もいるようです。しかし、SNSが成熟し枯れ始めている現在では非常に危険な状態だとも言えます。インプレッション稼ぎのため、事件の悲惨さをアピールする文章やAI生成画像が残念ながら数多く回っています。本来は真偽をよく疑い判断すべきですが、あまりにも数が多く、目に入るだけでも不安な思いをされることも出てくると思います。
今現在のXはこうしたインプレッション稼ぎによる扇動が溢れてしまっている状況にあります。そうした中で我々がSNSと付き合っていくには、情報の遮断が必要になると考えています。つまり、あらかじめ不快や不安な思いを引き起こす言葉をミュートにしておき、SNSでは目に見えない状態にしてしまうということです。
インプレッション稼ぎが増殖する以前も、過剰なコメント不謹慎チェッカーやネタバレ警察はいました。ただ、X以前のTwitterではしっかり検閲がかかっていたためか、限られたユーザーのみでしたので、その問題児だけミュートなりブロックすれば平穏でした。
一方、現在はインプレッション稼ぎのためにあえて非常識な行動を取るユーザー数が多すぎてブロックでは足りない状況になっています。これはXの検閲が悪化しているのもありますが、そうした行為でしか稼げない人が増えた経済状況や時代の流れにも関連してそうです。
後はこうした暗い話題がSNS上賑わす場合、感染症が流行った時の状況に置き換えて考えることといいと思います。感染症が流行っている中ではみなさんうがい手洗いを行っていたと思います。その結果、インフルエンザの罹患者が大きく減り、予防の大きな力を目の当たりにしました。
今のSNSも同じです。ネタバレや不謹慎な投稿は「配慮」してもらうことで抑えることができた平和なSNSの時代は終わりました。そうしたものはSNSで当たり前に流れてくると意識を変え、情報を予防する時代に変わったということだと理解しています。2024年は情報予防元年になるかもしれません。
今日はここまで。